銅の建値(国内銅建値) Copper-Value-in-JAPAN

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銅建値(どうたてね)」は「電気銅」付近にあるとする「仮想の銅」に対しての価値を示す値(円/トン)である。

電気銅そのものではなく、仮想銅に対する値(基準値)なので、電気銅の価格とは一致しない。
「銅建値(国内銅建値)」は、JX日鉱日石金属(旧日鉱金属株式会社)が発表しているが、日本には銅の取引所がないため、海外の銅相場を基にして決められている。

発表は不定期で、値変化時に発表されるが、月初は値に変化がなくても(据え置き)発表され、月初発表は「○月積建値(つみたてね)」と呼ばれる。
土日祝日(年末年始、ゴールデンウィーク、夏期休暇なども)は発表されず、それらが明けた後になる。
また、発表は数日開けるのが慣例となっている(連日の発表はない)。

海外銅相場に比べリアルタイム性のない銅建値(国内銅建値)であるが、日本国内における「銅の基準値」としての認識が古くから浸透しており、重要な値である。

銅建値の発表頻度は多くないため、毎日の銅相場把握には適しておらず、日々の銅相場把握には、海外銅相場(常時動く)、若しくはそれを基にして算出した仮定銅建値計算値の把握が必須である。

銅建値(国内銅建値)は仮想の銅に対する値なので「銅建値=ピカ線(一号銅)の値」ではないし、そこから▲円下げた値がピカ線(一号銅)の買取価格と決まっているわけでもない(銅建値との差は変化するということ)。
2007年には100万円を超えることがあった(12回が該当)が、2008年7月3日の100万円の後、同年9月のリーマンショックを受け暴落、2008年12月22日には31万円まで下げた。
その後2009年には回復に転じたものの、2008年7月3日の100万円を最後に、100万円には届いていない(2015年1月時点)。

銅建値は「■円/トン」であり、「●万円/トン」と表した場合、●は整数であるが、過去にはごく稀ではあるが、小数を含む銅建値が発表されたことがある。
最新値を含む銅建値の推移については、国内銅建値の推移を参考されたい。

銅以外の建値には、鉛建値(三菱マテリアル)や亜鉛建値(三井金属鉱業)が存在する。
亜鉛建値は三井金属鉱業のホームページに掲載されるが、鉛建値はホームページでは公開されない。
亜鉛と鉛は全く別の金属(別の元素)であるが、似たような値動きをする(僚金属)。

なお、合金である真鍮(黄銅)や砲金(青銅)の建値はなく、単体金属であっても、ニッケルやアルミニウムの建値というものはない。