銅の利用とリサイクル Utilization-of-Copper-and-Recycle

銅は、導体として電線や信号線に使用され、また、真鍮や砲金など、他の金属との合金としても使用される、非常に有用な金属である。
それゆえ、スクラップとして排出される量も多く、非鉄金属リサイクルにおいて、銅は最も重要な金属とされる。

これは、銅以外の非鉄金属、例えばアルミニウムやステンレスなどに比べ、単価が高く、重量がある(密度が大きい)ことがその理由であろうが、単価が高いということは、相場の影響を受けやすいということであるため、銅を扱うには、銅相場に対する注視も必要である。

近年の世界的な景気停滞によるスクラップ排出量の減少を受け、鉄のリサイクルを主体としてきた鉄スクラップ業者が、ここにきて銅を買取るという動きも散見され、銅の集荷競争は日を追うごとに厳しくなっている状況だ。