銅スクラップ業者の営業の移動手段 Way-of-Movement-of-Business-Sales-of-Scrap-Dealer
銅スクラップ屋の営業は、銅屑の下見に行かなければならないことも多い。
大口の銅屑のハナシを、電話やメールだけで決めるわけにはいかない。
メールに写真を添付すれば見た目は得ることができるが、銅屑の全てがその質とは限らない。
雑線など、質の低い屑の上に良い屑を被せる(フリカケ)ことがあるので、写真だけで判断するのは危険だ。
屑の呼称も異なる(一号銅をピカ銅と呼ぶが、銅配管の美品をピカ銅と呼んでた人もいる)し、銅屑の買取価格は、銅屑の質による。
売手は、当然その質を「良い方向」に言うだろう。
そのまま進めれば、後でモメること必至だ。
ということで、大口のハナシの場合、営業が屑を見に行く。
早速、飛行機を手配?
飛行機を使う必要のある場所(東京→北海道や沖縄)は飛行機を使うが、営業車を使うことも多い。
屑のある場所は駅から離れていることが大半なので、飛行機や電車では、そこまで行けないからだ。
車だと、そのまま置き場まで行けるしね。
また、空港があって便があっても、時間的に飛行機が使えない場合もある。
屑の下見の約束が午前として、空港着が午後便しかなければ、空路で午前中に着くのは不可能だ。
地方空港では、これがけっこうある。
便数が少なく、出発空港の最速便で飛んでも、到着は午後、というパターンだ。
この場合は前日入とするか、新幹線+電車。
前日入はホテル泊となるが、ホテルが遠かったり、○○な屑屋だと宿泊代がかかるとして上の承認が得られないことも?
ホテルがない場合(若しくは置き場から遠い場合)は、▲▲ホテルを使うことも。
寝れればそれで良いのだ。
関東-関西程度の距離なら、営業車を使うことも多い。
途中で「手土産」を持っていくと、先方のウケが良い。
当然、それは挨拶代わりであり、手土産を持参したからといって安く屑が買えることはない。
昔とは違い、インターネットを使えば、屑屋を探すことは容易。
複数の業者に声を掛けているだろうから、あまりに安値を提示すると逃げられる。
ホームページに価格を掲載している業者も多く、その数字が頭に入っているだろうしね。
今は、屑を持っている側が強い。
屑屋は多々あるので、売り先には困らない状況。
買い取り業者を複数呼び付け、高い売り先を探すだけだ。
車だと、屑の下見のついでに取引業者へ挨拶、ということもできるしね。
この場合は事前のアポは難しい(時間が決められない)ので、「近くを通ったので~」と「アポなし」で行くことが多い。
一応、電話は入れておくけどね。
営業車には、会社案内などの営業活動一式を載せておく。
パソコンもあればいいが、最近はスマホがあるから不要か?
スマホやカーナビなどなかった時代は紙の地図を載せたが、今はスマホの地図。
それ故、スマホの充電器は搭載しておくこと。
スマホ世代の若い営業がナビのない営業車で出発、途中でスマホの電池がカラになり「Where am I?」では惨めダゾ!
飛行機で行く場合は、遅延や欠航に注意。
LCC(格安航空会社)には、定刻に飛ばす気がないのか?というところも多い。
LCCは所有している機体が少ない。
そのため、A→B→Cと飛ぶ機体を使って、その間のB→Cを利用する場合。
BとCの天候に問題がなくても、Aで雪や霧で出発が遅れれば、B着が遅れ、B発が遅れてしまう(当然C着も遅れる)。
乗る予定の機体が来ないのだから、当然だね。
このように、機体の保有数が少ないLCCでは、玉突きの遅延が生じやすい。
個人旅行ならまだしも、仕事でLCCを使うのは避けるべきだし、最安プランだと、欠航時の保証はない。
明日の同社便に振り替えるか、返金処理の二択のみ。
下見先の業者にとって、そんなこと関係ないし、遅延理由の説明の際、LCC使ってると分かると…
どの業界もそうだが、見た目も大事。
営業が軽自動車で下見に来たら、イヤだろう?