銅スクラップ屋のホームページ WEB-Site-of-Scrap-Dealer

昔は、銅屑屋がホームページを持つことなど考えられなかった。
インターネットが普及し、他の業種がホームページを持つようになっても、屑屋はなかなか持たなかった。
集客は電話帳や看板で十分であり、同業の付き合いは、スクラップ業の組合で十分だった。

だが、屑業の新規参入や世代交代が進むにつれ、ホームページを持つ業者が増えてきた。
若者は、インターネットを、何の苦もなく使いこなす。

また、屑屋の増加と、屑の排出量減少も、これに拍車を掛ける。
屑屋が増え、屑量が減れば、当然、屑の取り合いになる。
電話帳や看板だけではアピール不足であり、ネットの活用を考え出す。

昔とは違い、ホームページを持つのに多額の出費は不要だ。
ホームページを持てば、社員が寝ている間にも、ホームページが営業をしてくれる。
遠方への出張を嫌がったり、給料が安いと言って文句言うこともない。

最近は、ホームページだけでなく、TwitterやFacebookの活用も見られる。

屑屋を利用する側にとっては、ホームページを見ることで予め屑屋を確認できるため、メリットとなるが、全てがそうであるとは限らない。

というのも、ホームページの中身が事実を表しているとは限らないからだ。
ホームページは屑屋の意図で作成するため、屑屋にとって不利なことは書かない。
そりゃろうだろう。
車両は軽トラ1台しかありませんと、誰が書くのかね。

立派なデザイン、立派な写真をふんだんに使用し、自らを立派に見せる。
ホームページを見て立派な屑屋だと思って行ってみると、極狭の敷地にコンテナハウス1個ということもあり得る。
あまりの落差に、その業者を探して付近を通るも、場所が分からずスルーしたという笑い話も。

ホームページなど、専門業者に作成させれば、いくらでも立派なものができる。
屑業を得意とする作成業者も存在し、写真などの素材を溜め込んでいるため、自社にその屑が無くてもOK。
文章も考えなくてよい。
というか、屑業のサイトなど、内容は限られており、どこもほぼ似たようなものだ。

空撮やアニメーションなどを取り入れ、上場企業顔負けのホームページを持つ屑屋もあるが、その実は…

業者に投げるのではなく、自社でホームページを作成している屑屋もある。
専任がいたり、営業や事務兼であったり。

昔とは違い、ホームページは専門知識不要で作れる時代。
無料ブログに何かしら書き込めば、ハイ完成!

屑業に限らないが、ホームページを見ただけで信用しないように。

買取価格を掲載し、高値で客を呼んではいるが、行ってみるとダストがないのに問答無用のダスト引き。
掲載している価格は昔のもので、今日は違いますとか。
他社の見様見真似で買取価格表を作ったものの、全く更新がないのは多々見られる。
公開したはいいが、運営できないのね。

繰り返す。
ホームページを見ただけで信用しないように。

絵や漫画と同じ。
立派なことは、いくらでも書ける。