銅の埋蔵量と枯渇問題 Copper-Deposits-and-Drain
銅鉱石(黄銅鉱)の2011年時点での埋蔵量は、チリ、ペルー、オーストラリア、メキシコの順。
2005年時点で埋蔵量残り32年分と算出されたので、2040年ごろの枯渇説がある。
この枯渇説がなく、いくらでも枯渇しないとなれば、銅スクラップの重要性はこれほど高まらなかったかもしれない。
枯渇する(有限資源)であるがゆえに、スクラップから銅を取らなければならないのだ。
原油とシェールガスのような補完関係にはいかず、銅は銅でなければならない。
銅は単体であるから、錬金術のように、他の金属から銅を生み出すことは不可能。
銅からなる小惑星の類があったとしても、採掘や運搬が現実的ではない。
向こうから来てくれれば取り行く手間は不要だが、人類滅亡である。
そのため、銅をアルミニウムに置き換える動きが進んでいる。
銅とアルミニウムの性質は異なるため完全な置換にはならないが、導熱率の高さはともに高く、置換できる分野がある。