銅の合金 真鍮 Brass(Alloy-of-Copper-and-Zinc)
真鍮(しんちゅう)は、銅の亜鉛(あえん)の合金。
英語ではブラス(Brass)。
身近な真鍮には5円硬貨がある。
古くからのスクラップ業者は黄銅(おうどう)と呼ぶ傾向にある。
ナットやメダル、ワイヤーカット、装飾品などがある。
水道の蛇口も真鍮のことが多いが、ニッケルメッキされているので表面は銀色。
真鍮端子には錫(すず)メッキのものもある。
メッキを削ると真鍮色を呈する。
銅の割合により呼称が異なり、銅65%をセパ(1号新黄銅くず)、銅60%をコーペル(2号新黄銅くず)と呼ぶ。
コーペルに比べると、銅含有量の高いセパはやや青みがかる。
銅含有量がセパやコーペルであっても、新断屑でない場合、多くの場合は込真鍮(こみしんちゅう)として扱われる。
・銅が80~95%、亜鉛が5~20%:丹銅(ゴールドブラス)
・銅が70%、亜鉛が30%:七三黄銅(イエローブラス)
・銅が60%、亜鉛が40%:六四黄銅
亜鉛が多くなると銅色が薄くなり、少ないと銅色を帯びる。
鉛を添加した快削(かいさく)黄銅、錫を添加したネーバル(Naval)黄銅がある。
快削とは、切削加工をしやすくした鋼材のことである。
ネーバル黄銅は、耐海水性を高めた黄銅。