銅スクラップ業界の「税別」「税込」表記 Tax-In-and-Out-of-Copper-Recycle
消費税のハナシ。
銅スクラップの買取価格を、税別で表記しているのか、税込で表記するのか。
スクラップ業界だけでなく、一般のスーパーマーケットでも統一はされていない(統一する義務がない)。
スクラップ業者(組織)の一部に「統一すべき」という動きが見られるものの、統一は困難だろう。
組合で統一する動きがあっても、組合が多数存在し、そもそも組合に属していない屑屋も多い。
結局、うちはうち、よそはよそで、統一できない。
傾向として、古い業者は、買取価格を「税別表示」としているところが多く、新しい業者は「税込表示」とすることが多いようだ。
古い業者の時代は、消費税などなかったからね(消費税は1989年4月1日から)。
買取価格が同じ「税別キロ700円」でも、税込表示では「756円」となり、高く見えるのが狙いだろう、という見方があるが、現金支払いも多いスクラップ業界に於いては、税込にした方が、客に支払う総額が計算しやすいという理由もある。
消費税が、2014年4月から5%→8%となったことにより、税込表示と税別表示の差がより広まることになった。
よって、銅スクラップを売りに行く際に、その日の買取価格を確認するかと思うが、その際に税込か税別を必ず確認すべき。
消費税が付くかと思いきや、税込表示で付かなかったとなると、先の例では、756円だと思っていたが700円。この56円は大きい。
2015年10月に予定されていた消費税10%への増税は安倍政権の判断で延期されたが、いずれこれが実施されれば、税別と税込の差はさらに開くことなる。
「税別キロ700円」は、「税込キロ770円」。
一見、後者の方が高く見えるよね、というか、税込で書いてる業者、確実に「高値に見えること」を狙ってる。
スーパーマーケットでも税抜で表示しているトコロがあるが、それと同じね。