作業員がいなくなった…破砕機事故
奈良市のリサイクル工場で男性のものとみられる体の一部が見つかりましたが、先月にも系列の別の工場で男性が死亡していることがわかりました。
奈良市にある産業廃棄物処理会社I・T・Oの「南庄リサイクル工場」では、作業員の男性(45)が行方不明になっていて破砕機から男性のものとみられる体の一部などが見つかりました。
この工場では先月20日にも男性(56)がショベルカーとトラックの間に挟まれて死亡したほか、先月2日には、奈良県大淀町にある系列の工場でも、ベルトコンベアからあふれた木材をホウキで掃く作業をしていた男性(67)が、ベルトコンベアに巻き込まれ死亡しています。
警察は、会社側に管理責任がなかったかどうか業務上過失致死の疑いもあるとみて捜査しています。
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金属スクラップ業者の中には産廃業を兼ねているところが多く、破砕機を所有しており、同様の事故が発生する可能性があります。
金属屑を扱う場合、ユンボ(爪付き重機)が必要ですが、ユンボに轢かれたり、アルミ屑に乗り上げてユンボが横転したりする事故があります。
自動車同様、バックカメラのあるユンボもありますが、古い機種には付いておらず、後方の確認が困難になります。
後退時、転回時には周囲に人がいないか注意し、稼働中の重機には近づかないようにしましょう。
市中から金属屑を買い取る業者は一般人がヤードに立ち入ることが普通ですが、一般人(客)の行動に注意。
客がヤードに入る際、必ずヘルメットを装着させるべきですが、そこまではしない屑屋が大半です。
特に夏場は暑く、装着を嫌がるということもあるのでしょう。
また、重機エリアには客は立ち入らせないべきであり、荷下場所と重機での破砕場所は分けるべきですが、ヤードの広さの関係上、破砕場所と荷下場所が同一であることが大半で、重機のすぐそばに客が立ち入る状況が散見されます。
奈良市のリサイクル工場で5日、作業員の男性が行方不明になり廃材の破砕機から男性のものとみられる体の一部などが見つかりました。
この工場などでは、ほかにも2人の男性が死亡していて、警察が関連を調べています。
5日午後5時ごろ、奈良市の産業廃棄物処理会社「I・T・O」の南庄リサイクル工場から「作業をしていた人がいない」と警察に通報がありました。
警察によりますと、破砕機の中から廃材を砕く作業をしていた男性作業員(45)のヘルメットの破片や体の一部とみられるものが見つかったということです。
男性は破砕機に巻き込まれたとみられますが、この工場では先月20日にも別の男性(56)がショベルカーとトラックの間に挟まれ死亡しているほか、系列の別の工場でも先月2日、67歳の男性がベルトコンベアに挟まれ死亡しています。
警察は業務上過失致死の疑いもあるとみて調べています。
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