電線屑 Electric-Copper-Wire

電線屑
「雑線」「廃電線」などと呼ばれる電線スクラップ。
電気を流す部材であるため、電線内部の導体として電気抵抗の少ない銅が使われている。
銅の割合(重量比)、銅の種類(錫引やエナメルなど)、銅の太さにより値が付けられる。
外部被覆を剥離(剥線)作業により除去し、銅線することが可能である。
剥離(剥線)に手間がかかるため、中国に輸出されることが多かったが、近年は日本国内で剥離(剥線)及びナゲット加工する動きが進んでいる。
信号線(コンピューター線)も電線の一種であるが、内部の銅が非常に少ないので注意。
銅率によっては、内部の銅を取り出すのにかかる手間が内部銅の価値を上回るため、半ばゴミとなる品種もある。
特に舶用線(船用電線,船舶用電線,アジロ線)は、ネズミの噛害から内部を守るために鉄網が施されており、鉄網の重量が大きく銅の率が下がることと、鉄網により剥線が困難である(硬くて剥けない)ことから、扱わない方が賢明。
造船所や船舶解体所が多い沿岸部を含む地域から出てくる銅線は、舶用線が含まれる可能性が高いため注意が必要である。